農のオーベルジュ 白金の森

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vol.2 今村幸弘さん・友則さん_Imamura yukihiro&tomonori

「若手農家が多い“水田ゴボウ”業界。 菊池が誇る特産品を未来へつなげたい」

今村幸弘さんprofile
農家の家に生まれ、大工との兼業で約40年間農業に携わっています。水田ゴボウ歴は、なんと30年というベテラン農家さん。(写真左)

今村友則さんprofile
物心ついた頃から農家になると心に決め、農業高校を卒業後、一般企業へ就職。8年間、社会を学んだ後、6年前に就農。父・幸弘さんの背中を見ながら、日々畑と向き合う日々を過ごします。(写真右)
 

水田ゴボウの畑。約4カ月で収穫の時期を迎えます

みなさん、「水田ゴボウ」はご存知ですか?
菊池が誇る特産品のひとつで、普通のゴボウとはちょっと違うんです。

一般的に流通しているゴボウは、「硬くて、削ぎ切りをして、アクを抜いてから調理するもの」という印象だと思いますが、水田ゴボウは、
白くて柔らかくて、
アクが少なく、
新鮮なものは生でいただくことも出来る

という、忙しい人にも嬉しい食材なんです。

今回は、その水田ゴボウの生産者・今村さん親子に取材させていただきました。


レストランで使っている菊池の食材のお話は、ブログにも書いています。 お時間あるときに、こちらも読んでいただけると嬉しいです。
 

収穫直前の畑。一見、何も植わっていないように見えますが…

小さくてしわしわの葉っぱ。この下に1m近い長さのゴボウが隠れています



お父様の今村幸弘さんは、農家歴40年。
水田ゴボウを30年も作り続けているベテラン農家さんです。
長男の友則さんは、就農7年目。後継者不足が叫ばれる中、今村家は安泰。
お父様も嬉しそうでした。




名前の通り、水田で育てるゴボウなので
「水田ゴボウ」と呼ばれる
のですが、

「よく、水を張った田んぼの中で育てていると思われる方がいらっしゃいます。
レンコン栽培のようなイメージでしょうか」。


正直、そう思っていました……(すみません、汗)。
ということで、改めて「水田ゴボウ」についてお二人に教えていただきました。


水田ゴボウの歴史は、昭和40年頃に遡ります。
当時、畑地で作られていたゴボウの連作障害の問題解決として、試験的に水田での栽培をしたところ、
柔らかく、香りの高いゴボウが仕上がることが分かったのです。


それから、一般の農家に広がり、現在100軒ほどの農家が水田ゴボウを作っているそうです。


お米が美味しいと評判の菊池です。
その田んぼで育ったのですから、
水田ゴボウが美味しいことは間違いありませんね。


ふっかふかで栄養たっぷりの土中で育ち、
美味しい水をたっぷり吸った水田ゴボウは、
春と冬の2回、収穫されます。

春ゴボウは、11月頃から作付けし、4〜7月頃に収穫。
冬ゴボウは、8月頃から作付けし、12〜3月頃に収穫。
という感じです。


今村さんが、「どっちも美味しいけど、春ゴボウの方が、より柔らかくて香りが高い、色白のべっぴんさんですよ」と絶賛。
ぜひ、そのべっぴんさんを味わってみてください。



 

収穫の様子を見学させていただきました

収穫の前に、葉を全てカットします。その後、トラクターで土を掘り起こし、優しく水田ゴボウを収穫

すぐに束ねてトラックの荷台へ

掘り起こされた水田ゴボウは、幸弘さんがすぐに束ねてトラックの荷台へ積みます。
理由を尋ねると、「日差しに弱いから、急いであげないと品質が落ちてしまうんです」とのこと。



収穫のピーク時には、出来るだけ日差しに当たらないように朝の5時から収穫することもあるそうです。
水田ゴボウは、農家さんの愛情をたっぷり受けて育っているんですね。



 

友則さんも、トラクターから降りてすぐに積み込み作業に移ります。見事な連携プレー!

収穫したての水田ゴボウ



 

この後、綺麗に土を落とし、規定のサイズにカットしてから出荷されます。
年間17トンを出荷する今村さん。
関東・関西への出荷が多いのですが、「コッコファーム たまご庵」でも販売しているのでご安心ください。


今回、見学させていただいたのは、ほんの一部です。

減農薬で育てている水田ゴボウ。
水田に1〜2カ月水を張り、夏の日差しで土壌の消毒を行います。

その後、堆肥と肥料で土作りをし、作付け。
芽が出たら、草取りに害虫の駆除、夏場は水やりも必要になります。
 

収穫と栽培は同時進行。写真は春ゴボウ


 

なかなか売り場では目にしない、水田ゴボウの葉っぱ。土中に栄養を届けるため、しっかりとこの大きな葉で光合成します




最後に、おふたりにひと言ずついただきました。


友則さん
「機械化が進んでいる農業。うまく機械も使いながら、規模拡大も計画しています。
水田ゴボウは若手農家が多いので、一緒に切磋琢磨していきたいです」


幸弘さん
「後は若い人たちが新しいエッセンスを加えていってくれたら良いと思っています」


「農業の楽しさは、食べる人の美味しいという声ですね。
そこに利益が繋がるようにしたいです」



 
「笑顔が苦手なんです」と照れながらも、水田ゴボウへの愛情を語ってくださった今村さん。
本当にありがとうございます。





今村さんの水田ゴボウは、コッコファーム物産館にも出荷され、白金の森の料理にも使用させていただいております。

きんぴらはもちろん、野菜スティックや素揚げ、
さまざまな料理に活用出来る「スグレモノ」な水田ゴボウ。


生産者のみなさんの思いが、「白金の森」のお客様に届くように、
料理長が一生懸命、素晴らしいお料理に変身させます。
どうぞご期待ください。



このコラムは、2020年3月1日現在の情報を元に作成しております。
 
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