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失敗からの学び、出会いからの発展

第五話・創業から20年頃

順風満帆だと思われがちですが、私の人生は失敗の連続。詐欺被害や出店失敗もあいました。
その一方、出会いによって救われたこともあります。
今回は、そんなお話をさせていただきます。



兄弟3人での経営がスタートしたということは、それぞれの生活がかかっているということです。
つまり業績アップが迫られていました。

「卵や鶏肉を使って加工もやってみたらどうか」
今で言う6次化のはしりでしょうか。
誰からともなくそんな提案が出ました。


オムレツやハンバーグなどにして販売することが決まり、あちこちに売り込みに行きます。
県北の弁当屋との取引が始まり、大量の総菜を注文してくれ得意先に。
しかしながら、途中から支払いが滞るようになり、
ある日突然、倒産に伴う債務者会議の通知が届きました。

……経験の乏しさから来る失敗です。
そんな時に、救いの手が差し出されました。

品のある60歳ぐらいの紳士が訪ねて来て、私のことを褒めてくださるのです。悪い気はしません。
早速商談がまとまり、男性は翌日2トントラックで乗り付け、荷台いっぱいに卵を積んで帰りました。
支払いは現金、値引きの交渉もなし。「困ったときには助ける神様もいるもんだ」。そう感謝しました。


ところが数カ月後、事態は一変します。
「今日だけは配達を頼む」という依頼を受け、配達に行きますが社長はいません。
「支払いは後ほど」という事務の女性の言葉を信じ、会社に戻ります。
そんなことが数回繰り返された頃、相手と全く連絡が取れなくなりました。
……典型的な詐欺です。

さらに、失敗は続きます。

消費者との結びつきを強めたかったため、平成元(1989)年に「コッコグループ」という会社をつくり、
植木町(現・熊本市北区植木町)にレストラン併設の店をオープンします。

「全国各地の地鶏」をウリにしたレストランは、客足がさっぱり。
味もコストも計算不足だったことが原因です。


名刺の肩書きが増えれば箔がつく
軽い考えで分社化したことが間違いでした。


それからは、
「会社は一つ。場所は山の中でいい」
菊池を拠点にすることを決めました。



そんな中でも、本当に救いの神になったこともあります。

 
「誰と出会えるかによって人生観は変わる」
これは、私が大切にしている言葉です。



植木の店を閉めた平成2(1990)年ごろ、鶏の飼育は1万羽に増えていました。
養鶏は規模が大きいほどメリットが発揮されます。
当時は「5万羽」を目標に掲げていたので広大な土地が必要でした。


そんな時に支えてくれたのが、4Hクラブの仲間だった酪農家の開君です。
彼の信用力のおかげで、まとまった土地を確保することが出来ました。

さらに、資金面では、熊本ファミリー銀行(現・熊本銀行)の米村さんが、
担保力の乏しい私と一緒に公庫に行って計画書の申請にも付き添ってくれたのです。

「銀行が一緒に動いてくれる」
これほどの信用はありません。

そのおかげで2億円という大金を借りることができました。
受けた恩義は裏切れません。どんなに経営が苦しくても、返済は絶対に守りました。

縁とは不思議なもので、公庫の担当だった諸富さんにも数年前に再会することが出来ました。



その時に建設した鶏舎は、今も生産の中核を担っています。
本当に、誰と出会えるかによって人生観は変わる。
人生70年を越えた今も、出会いの大切さを感じています。



次回のブログは……
「ヒットに隠された教え」についてのお話です。
 
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