農のオーベルジュ 白金の森

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後継者の育成などの社会貢献

【第九話・1989年〜2004年頃】

地域のつながりによる活動や後継者育成など、
会社経営の他に、やることは山のようにあります。



その一つが、菊池青年会議所(JC)の活動です。
平成元年(1989年)、39歳の私にJCの理事長の話が舞い込んできました。
予想外のことにびっくりです。
JCは40歳で卒業なので、私は最高齢。
メンバーは育ちの良い人が多く、他の方たちに比べると私のような人間は場違いだと思っていました。

とはいえ、しばらく考える中で、

「何で自分に白羽の矢が立ったのだろう。
これはひょっとして何かが見つかるチャンスかもしれない」

次第にそんな気持ちが膨らみ、引き受ける決意をしました。

私を理事長に推薦した前理事長から言われた、
「理事長に就いて忙しくなったからといって、
会社の業績が落ちたとは言わんでほしい」。
この言葉もあり、「絶対に業績を落とさない」と覚悟を決め、
JC活動も会社経営も全力でぶつかりました。
 
まだ立ち上がったばかりの組織でしたが、
仲間たちの助けもあり軌道に乗せることができたこと。
かけがえのない仲間、立場を越えた関係を築けたことは
大きな財産になりました。本当に感謝しています。


続いて取り組んだのが、人材育成です。
農業の未来を考えた時に人を育てることを使命と考え、
民間主導による人材育成プログラム「実農(みのう)学園」を
平成13年(2001年)4月にスタートしました。

目的は、「農家の後継者育成」と「幅広い農業の魅力を伝えること」です。

6次産業の時代に突入した当時。
学園では、コッコファームで培ったノウハウの活用を目指し、
養鶏を中心とした農業の基礎知識、技術の習得に加え、加工や販売、研究開発など多角的なカリキュラムを用意しました。

さらに、2年の全寮制で費用はすべて学園が負担し、
月3万円の研修手当を支給するという、至れり尽くせりな内容です。


全国から後継者が集まり、4年間の間に12人が学びました。

素晴らしい出会いもありました。
元ホテルマンの加藤さん夫妻です。
「命あるものを作ってみたい」という志を持ち
学園の門をたたきました。

慣れない農業や農村での生活は苦労も多かったと思いますが、
地元の行事にも積極的に参加し、住民とのふれあいを重ね卒業していきました。

 
「人とのつながりの中で、農業を通して自分自身を成長させたい」
卒業式に語ってくれた決意です。

二人は、今でも仲良く大津町で自然農法を頑張っていて
毎年、挨拶に来てくれます。近況を聞くのが何よりの楽しみです。

こんな風に、常に感謝の気持ちを忘れない謙虚さ。
二人から教えてもらったような気がします。

現在は学園を中止していますが、「白金の森」を基点として
違う形で人材育成の場を提供したいと考えています。

自分の時間もお金も使い、社会に貢献する活動は、
「余裕がないと出来ない」と思われがちですが、
そんなことはありません。

今だけを見るのではなく、未来を考えると
「自分の時間が惜しくない」
そう思えるほど大きな得るものがあるのです。



次回のブログは……
「思いが認められた、達成感」についてのお話です。
 
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