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達成感

【第十四話・2011年】

「達成感」というと、すでに大きな夢を叶えて満足しているように
聞こえてしまいますが、
ここでお話しするのは、少し違った視点のお話です。


20歳で帰熊し、がむしゃらに走ってきた人生ですが、
61歳で社長を退いてから、時計の針の進み方が一気に早まったような気がします。

「まだまだ先は長い」と思っていたのですが、
「残された時間は少ない」と感じるようになったのです。

限られた時間を有効に過ごすためには、
人生の「生涯設計」がとても大切だと考えるようになりました。

社員向けにもそんな話をして
「人生のライフサイクルプラン」と名付けた紙を配り、
自分自身が送りたい人生について書いてもらいます。

過去を振り返り、将来の夢を考えることは、
今の自分を見つめ直す、良い機会になります。

さらに、そこで終わりではなく、
「誰かに伝える」ことが大事だと思っています。


 
「これだけは譲れない」という、ぶれない芯を持つことが大切で、
枝葉は、状況によって変化しても良いんです。
誰も、「やってないじゃん!」と馬鹿にしたりはしません。
それよりも、自らの夢や目標を他人に話すことで、
応援してくれる人が増えると、私自身が体験してきました。


このコラムでお伝えしてきたことも、私が体験してきたことです。
そこで、自分自身の振り返りのため、私の体験談が誰かのお役に立てたら…
という思いもあり、退任を機に「人生十訓」という小冊子を作りました。

みなさんも、どんなに辛い時でも、
優しい一言で心が救われたという経験がありますよね?
私も、たくさんの「言霊」のおかげで救われてきました。
そんな言霊をまとめたものです。



「人生十訓」の最初に掲げたのは
「バランスの取れた五つの健康」です。

「身体の調子は良いか」
「精神的に悩みが多くないか」
「お金に苦労しすぎてないか」
「家族とは仲良くやっているか」
「地域との共生を大切にしているか」
この五つのバランスがうまくいかないと、十分に頑張れない気がするのです。
逆に、バランスが保てていると、多少のダメージにも耐えられる力がついてくるように思うのです。

あくまで私の体験の話ですが、
この冊子を発行してから、
 
講演会に呼んでいただく機会も増え、
「人生十訓」を基にお話をさせていただいています。


その中で、一つのエピソードをご紹介します。
北海道・帯広市での講演を終え、中学3年生の女の子からお手紙が届きました。

――私は十勝のために働きたいと思っています。
高校生になったら、中学生に勉強を教える仕組みを作りたいのです。
私も松岡さんのように愛情を持って将来の仕事に接したいと思います。――


こう書いてあったのです。
私の拙い話、体験が、少しかもしれないけれど、人のお役に立ったんだ。
そう感じ、胸が熱くなりました。

もちろん、自分自身で掲げた目標・目的を達成することで得られる達成感も大切です。
さらに、「人のお役に立てた」という達成感は、何事にも変えがたい嬉しさがあります。

私自身の71年ちょっとの体験が、
伝えることで、人の心が動き、もしかしたら誰かの将来が変わるかもしれない…

読んでいただいているみなさんの人生のヒントになるように、と始めたこのコラム。
みなさんのお役に立てるよう願いながら、さらに私自身の体験を重ねていきます。


次回のブログは……
「新たなチャレンジ」についてのお話です。
 
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